斬る心

居合道を通じて学んだ事を日々実践し時代の変化によって色褪せない技術を磨くI.T.系技術屋の記録

息抜き

先日道場で進級試験に挑戦し晴れて合格を頂きました。

ただ、残念な点は一刀目で合格するつもりが、結果は三刀目でやっと合格を頂けたという内容でした。
今回はその中で己の中に起きていた事を顧みたいと思います。


一刀目は当日から「一刀目で合格するんだ」と意気込んでいたため、練習を念入りにして試験前から気負っていました。

その一刀目は振りまでは良かったようです。


ただ、その後が問題で振り終わった後に手足が震えだしてしまい、正眼からの締めまでの流れが乱れてしまいました。
もちろん、そこは誤摩化しなど効かないため、師範から一言二言指摘があり次の一刀を振る事となりました。


その二刀目はすでに痙攣始めている体を気遣い過ぎてそちらに気が向いてしまい、実際にこれは斬れないだろ
というような、だらしのないものとなりこれも不合格。

この後も師範から、指摘を頂き三刀目を振る事となりました。


その後は、手足の痙攣止まらないし一刀目みたいにゆっくり呼吸と整える時間も余り無かったため、
適当に力というか息を抜いて、なるようになるだろうという気持ちで振り抜いた一刀が試験中に振った
三刀の中ではバランスの良い一刀となり、めでたく合格となりました。


結局、気負っても戦いても駄目で、適当に力の抜けた最後の三刀目が一番自然だったようです。
まだ私には自然に振るというのは意識しないと出来ないようです。


これも日々鍛錬です。