斬る心

居合道を通じて学んだ事を日々実践し時代の変化によって色褪せない技術を磨くI.T.系技術屋の記録

一つ一つを上手くやる

前回からの続きになります。

前回は無駄を省く事についてピックアップしていましたが、それだけではまだまだ利用し易いシステムにはなりません。

無駄が無いだけで局所的な環境でしか動かないとしたら、次はどこにでも移植出来るようなシステムでないと不便です。

ある一つの物事に対してスペシャリストであるのは良いのですが、他の場所では全く使えないというものだと、また1から作り直しになってしまいます。

それに比べて、移植性のあるものはシステムは使い回しが効くので、同じような仕事に対しても直に対応できます。

多くのシステム開発者は後者の方を出来るだけ目指してシステムを作り上げているのですが、どうもパッケージ化したあたりから雲行きが怪しくなる事が多いです。

特定のパッケージソフト(社内向けとか)は始めからどんな環境でも使えるように移植性を考えて作られているのであれば良いのですが、ものによっては社内で作ったシステムの資産を売ったら一儲け出来るのではという考えから販売されているものも中にはあります。

僕が9回の転職をしてきた限り、社内のルールが標準的だった現場というのはみた覚えがありません。

人と一緒で、会社毎に個性というのはしっかりあります。

これを自覚せずに自分たちが勝手に標準だと感じているものをみんな使えば便利だよねとおもい売り込んでくる人達の口車にのってパッケージを購入すると、その後には結構悲惨な結末になる時がありました。


こういった、一つ一つの違いにを吸収するための一つの手段としては一つのシステムをパーツ毎に明確に分離しておいて組み立て易い状況にしておくというのは一つの手段なのですが、これをやるには一つのモジュールを無駄なくコンパクトにしておいて、後で流用しやすい形にしておく事が大切になります。

そうすると、いざ必要になった時にわざわざ最初から作る必要がなく、無駄なくシステムを構築していく事が出来ます。

これは例え小さな仕事でも後でも流用出来るようにしておくと格段に仕事のスピードがあがります。

インフラをやっているとこれを実感出来るのはシェルスクリプトですね。

次回は一例としてシェルについて触れたいと思います。

今回はここまでです。

最後まで読んで頂いて有り難うございました。