一つ一つを上手くやる その2
シェルを題材にそれでは、簡単な例を挙げてみたいと思います。
手頃な例としては下記webサイトに掲載されていたワンライナーのスクリプトです。
CLIマジック:使って役立つワンライナー入門
http://sourceforge.jp/magazine/09/01/14/0134202
ps -eo user,pcpu,pid | sort -r -k2 | head -6
内容:手元のシステムにて実行中のプロセスのうちでCPU時間を最大限に消費しているもの上位5つを特定する
パイプ(|)のマークはコマンドの実行結果を次のコマンドに引き渡す記号になります。
実行内容については参考先のURLに任せるとして、これらのコマンドは其々独立したプログラムで、サーバ管理なんかをしているとこのようなコマンドを組み合わせる事によって、1からコードを書かずに欲しい結果を最短で得る事が出来るようになる。
もう少し付け加えると、スクリプトの動きを理解していると少ないコードでバックアップ用のプログラムを動かしたり、障害が発生した時にアラートをメールで送信するといったものも簡単に作れます。
運用・保守といった業務をこなしている人には楽する為には必要な技術となります。
では、これが何故出来るかというと、それぞれの部品を作っている制作者は実行結果を受け渡す事を前提作っているからコマンド間の連携がとれるのですね。
ものによっては非常に複雑な動作が出来るコマンドもありますが、多くは単純なテキストベースの実行結果を元に次に引き渡しやすいように出力する。
それぞれがフィルタリングの動作をとっているのですね。
そうする事によって、複雑な事を簡単にする事ができるのです。
先人の努力に感謝ですね。
こういった工業製品のようなものを一つ一つ積み上げていくと、何れは大規模システムを支える監視システムみたいに動かす事が出来るかもしれません。
今回はここまでです。
最後まで読んで頂いて有り難うございました。