斬る心

居合道を通じて学んだ事を日々実践し時代の変化によって色褪せない技術を磨くI.T.系技術屋の記録

『刀』モノを評価の話について

評価は基本的に相手の刀を否定しないといのが基本というか絶対のようです。

二つほど理由を教えて頂いているのですが、一つめは「大事なもの侮辱しない」という事です。

まぁ、この辺りは刀を自分のパートナーと置き換えた時、否定されると気分が悪いというのは理解して頂けると思います。
そういった気遣いからくるものだとおもいます。

誰だって、自分の大切な人をバカにされたくはないですからね。
確かに僕も彼女をバカにされるとムッ!としちゃうますからね。

ちなみに、ここで彼女と読み替えているのは、刀=恋人のように扱えという師範の教えにしたがったものです。
それぐらい繊細で大切に扱えってことなんですね。

僕の場合は、部屋一番見通しの良い場所に刀をおいているので、きっと女性をたてるタイプなのでしょう、たぶん。。。ちょっと自信無いかな。


あと、もう一つが「ものの評価基準は人それぞれ違う」という考え方です。
最初の理由とあまり変わらないですが、人によって感じ方はまちまちですからね。

それを他人がとやかく言うものではない、たとえそれが贋作でも、その人が気に入っているのであれば、それも有りとする。
といったところです。

この辺りは賛否分かれそうですね。
それが偽物なら「偽物を愛でるなんてばかげている」と伝えるのも優しさの一つだと思います。

でも、それでも良いと考えている人に対して強く訴えかけるのはどうなのかな?と感じます。

夢の中で溺れているのは可哀想ですが、何となく気づいていて溺れている人もいるから(K-POPとか)その時々なんだろうな。
ちなみにフランスでK-POPのライブ(?)があったとき結構人気があると聞きました。

実際をみてないのでなんともいえませんが。
好きなものって本当に人の好き好きだな海を越えても感じますね。

しかし、あまりにもひどい状況であれば身内であればどうにかしないといけないですけどね。
程度によって対処するってところだと思います。

と、また話がズレてしまいました。

評価というのは、してもらえると嬉しいし、ほめられると次も頑張ろうってきになるのですが、そこで天狗になるとダメですね。
即、師範に見破られて叱られます。

気をつけて入るんですけどね(汗)

これは悪い評価をもらったときも一緒で、たとえ良い事、悪い事があっても引きずらずに放下してフラットな状態で次の型をやれと言われています。

それに加えて、僕が通っている稽古場では仮標を斬る事もしているのですが、ただの畳を巻いただけのモノなのに結構ビビってしまうのですね。

無い時は上手く出来ているのですが、前に斬る事が出来る対象が要るととたんに上手く出来なくなります。

単純に前の対象物に心を奪われて本来持っているものを発揮出来なくなっているだけなのですが、言うが易しとはこの事で、どんなに自分に言い聞かせても中々出来ません。

この辺りの心の動きはまだ修行中なので見切る事は出来ないのですが、自身を突き放して観る事ができればずいぶんと違うものが見えてくるのだろうなと思います。

モノの評価の話が、自分がどれだけ他人の目を意識しているかという話になってしまいました。(汗)

今回はココまでです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。