斬る心

居合道を通じて学んだ事を日々実践し時代の変化によって色褪せない技術を磨くI.T.系技術屋の記録

IT剣士流社内インフラ構築のすすめ その2 システムを入れる時の要因について

今回は、使っている人達の不満となんでそんなにイケテナイシステムが出来上がってしまうのか?
その理由の一因を紹介します。

会社組織でシステムを導入する時、だいたい二つの要因が絡んで来ます。

一つは単純に人手でやる作業を楽にする(予定の)システム。

現場の人の「欲しい!」という要望から来ており設計/構築/導入する時はすんなりと合意が得やすいのが特徴でしょうか。
わりと、現場の人が乗り気で上手く軌道に乗れば、幸せな未来が待っていることでしょう。

ただ、期待も大きい分達成出来なかった時の落胆も大きいのが特徴でしょうか。


そしてもう一つが、規約や監査などなどの外的要因によって導入する事が決まるシステム。

代表的なのだと
J-SOX
ISMS
PCIDSS
ITSMS
ITIL

などのこんなキーワードが絡んでくるシステム達です。

基本的にシステムを導入しなくても上のキーワードの各規約はやり方次第で乗り切る事が出来るは出来るのですが、対応しているシステムを導入する事で「御社は○○の規約に準拠しています」と言えるものもあるので、
その為に、導入する場合があります。

ちょっとこれらの場合困るのは、動機が外的要因にあるという事ですね。

つまり、最初のシステムは現場の意見から発生するものですが、この外的要因で導入する事になるシステムは基本的に「偉い人」からのお達しにより導入する事が多いです。

これらのシステムについて導入する時の特徴は、最初っから現場の反対意見が強いという特徴があったりします(苦笑)

なんでかというと、この手のシステムでは今まで上手くいっていたものに対しても規約に違反するような状況であればてこ入れが必要になるからだです。

そのため、新しい手順を覚えたり、運用を切り替えたりと新しくドキュメント整備したりなど現場では多くの仕事が発生するので、結果的にあまり楽にならないのですね。

また、現場で欲しいと思っていないので納得感が無い、というのも問題の一つです。

といった具合に、外的要因で導入するシステムは、まず現場の説得から仕事が始まります。

次回は「しあわせなシステム作り」について書かせて頂きます。

今回がここまでです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。