斬る心

居合道を通じて学んだ事を日々実践し時代の変化によって色褪せない技術を磨くI.T.系技術屋の記録

実践する事

斬る心


僕は昔は別々の学び方を使っていて、今にして思うと非効率だったなと反省する時があります。

一つ目は、知りたい事を書籍を読んだり、人の話を聞いたりする事で学ぶ
二つ目は、実行する事を念頭に置いて学ぶ

この二種類の学び方をしていたのですが、結局自分の地肉となっているものは二つ目の実行までした事の方が多いような気がします。

実際に色々な情報を得てみたもののなかなか活動する事は出来ない事って多くないですか?
また、一度やったけど疲れてしまって一旦停止して、その後に再スタートしたいのだけどなかなか始める事が出来ない事ってないですか?

何となく、昨日の話を書いた後に、その実行する時のエネルギーを最小限にする心境ってどういう状況だろうと僕なりに考えてみました。

座禅、黙想をしている時これが僕の感覚では一番スタートするのに適しているのかなと感じます。

ただ座ってるだけじゃないかと思われるかもしれませんが、実際にただ座るという事は結構しんどい事だと思います。

座禅については、また後日改めて書くかもしれませんので、ここで扱うのはその時の心です。

僕が通っている道場では黙想中は、ただ呼吸を整え数を数えます。

これは数息観というのですが、ゆっくり呼吸に合わせて「いーち、にー、さーん・・・」と頭の中で数えていきます。

この時、数を中心に思考はフラットな状態になっていきます。

本来、数字に雑念なんて湧きようがないですからね。

このフラットな状態を座禅の時だけでなく、斬る時にも用いる事を稽古の間は師範より指導されます。

といっても出来ていない時に2言3言言われるくらいですけどね。

ただ、事を始める場合、このフラットな心境を作れると、実行に移す時に変な期待感や不安感を和らげる事ができるので、実生活でもわりと役に立つのではと思います。

人と話す時ってかなり緊張してしまうのですが、このような腹積もりを決めた後であれば実行するだけになりますからね。

やってしまえばこっちのモノだったりするのですよね。

ただ、実行に移すまでに色々と考えちゃって動く事が出来なくなってしまうのですけど、そこをクリアしてしまえば後で振り返ってみると簡単な事だったんだなと気づく事が多かったりします。

この最初のステップって結構大事なんだなと最近を振り返ってみて改めて感じました。


今回はここまでです。

最後まで読んで頂いて有り難うございました。