IT剣士流社内インフラ構築のすすめ その1 組織のシステム
普段仕事している時に「このシステム使いづらいな」とか「なんでこんな面倒なシステム使わないといけないんだろう」と社内システムを日々使っていると色々と不満点がでてくると思います。
僕の本業ははこの辺りをちょびっと便利にして上げる事を生業としているのですが、そもそも便利にする為に導入したのに前より不便になっていない?という事は結構起りやすいです。
それは何でか?といったところなのですが、この場合一番起りやすいのが「何か外部のツールを入れるだけで解決しよう」という方法です。
前提として僕は同じ動線を持っている組織って無いと思っています。
システム化させる前の組織では各々がやりやすい方法でやっていった方が効率は良いんですよ。
例えば人事部のAさんは入社や中途対応する時、契約の確認や各種処理の承認人する人に対して「経験上」誰に何を聴けば良いのかパスが通っているはずです。
(そうしないと仕事ができないので)
じゃあ、その仕事をもしシステムに落とし込もうとするとどうなるか、内製であればAさんの意見をとり得れたシステムを作ればいいのです。
しかし、開発出来る人達がいないので外注したり、もっと厳しいものだと同じような事が「出来そうな」外部のシステムを導入するという判断をしてしまった場合、不幸が始まります。
まず、外注の人はその組織のやり方や文化を認識する努力をします。
が、やはり外部の人なのでそれなりの規模の企業だとどうしても確認が漏れてしまうのです。
また、せっかく何か作るのだからあれもこれもと、依頼側の関係者から依頼側の無関係な部署まで色々と言ってくるのですね。
(これは本当に良くないケースではありますが)
なにせシステム化って言う言葉は何も知らない方からすると結構ワクワクするキーワードで「仕事が楽になれば早く帰れる」わけですからこれは期待せずにはいられません。
これは作り手側からすると知った事ではないというと語弊がありますが、オーダーに対して出来るものを提供すれば良いと考える(これ自体は悪い事ではない)ので、認識に差異が生まれてしまいます。
そして、しばらくすると「帯に短し襷に長し」なシステムの出来上がりです。
おもった効果は得られず楽にならないので、ユーザからは不満やクレームが作り手としては精一杯の事はしたがその後もクレームの対応に追われるという始末。
ちなみに、単純にツールを導入する後者の方法はもっと厳しい状況になりがちです。
こんなのが良く起っている場所で僕は舵切り役としてお手伝いしています。
今回はここまでです。
しばらく僕の感じている社内インフラの話を続けていきます。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。